ウィンカー球のトラブル事例(対策)

400ccオフ車用のLEDテール/ストップランプ球(Luxeonヴァージョン)を試用して頂いていた方からトラブル報告があった。
「急にテールもブレーキも点灯しなくなったので外してみたらLEDが剥がれていました・・・」
どうもLEDを接着している接着剤が劣化したらしい。
400ccの単気筒ともなれば振動は相当なものであるし、フェンダーは当然ながら樹脂製で振動を逃がすような設計である。
その上にテールレンズがへばりついているようなものであるから振動をもろに受ける場所であることは想像に難くない。
NS400での事例とそもそも条件が違うことを失念していたことが原因であるが、いずれ振動で問題が出ることが判っただけで
もよしとしよう。

というわけで、当方製作のLuxeon球の振動対策である。

使用材料 シリコーン樹脂      (固まる放熱用シリコーン サンハヤト製)
       エポキシ接着剤   (ボンドEセット コニシボンド製)
       ※エポキシ接着剤は硬化後もある程度の柔軟性があるものの方 が望ましい(理由は後述する)

まず、破損状況


常時点灯で常に熱がかかる上に単気筒の激しい振動で劣化した接着剤がLEDを保持できなかったようである。
また、LEDの足がもげてしまっているところを見るとLEDの足は相当脆い材質であることがわかる。
LEDの接着には瞬間接着剤(シアノアクリレート系)を使用していたが、今回は下の画像のシリコーン樹脂を使用する。

シリコーン樹脂(放熱用シリコーン、手に入らないときは軟質エポキシ接着剤でもいいと思われる)


LEDを接着、再度ハンダ付けを行う。


エポキシ接着剤を準備する。


LEDとベースプレートの間に接着剤を流し込む。        配線のところにもしっかり流し込む。

この後しっかりと硬化させる。

※軟質エポキシ接着剤を使うわけ
  一般的なLEDとは違い、Luxeonは結構な発熱をする。それ故にカチカチに固まってしまう接着剤ではLEDのプラスチック
ケースとアルミのベースプレートとの熱膨張率の差でLED自体が破損する恐れがある。(エポキシとの差も考慮しなければ
ならない)そのような訳で軟質エポキシ剤を使うことが望ましい。目安としては硬化後に爪で押して少々へこむ程度がいいだ
ろうと思う(推測ではあるが・・・)
今回の接着剤は普通に売られているものを使用している。

さらに、ベースプレートの剥離を予防する意味合いでカラーとベースプレートの接合部にも接着剤を盛る。
施工前                                施工後


完全硬化の後に使用を始める。
実際問題としてどのぐらいの期間振動に耐えられるかは不明であるが、定期的にチェックしていくことをお勧めする。

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