LED用のリレーの製作

さて、ウィンカー球をLEDに変更すると消費電流が激減するためノーマルのリレーが使えなくなる。
(ハイフラッシャーになる)
このため、点滅タイミングを強制的に出力させる電子リレーが必要となる。
ただ、一般的に電子リレーは大電流を扱えない(素子を選べば可能ではあるが高価になる&発熱対策が必要)ので
電球/LED両対応させるためにはかなりの苦労になる。
手段としてはいろいろあるが、いくつかの方法を以下に示す。

1.スイッチングにパワーMOS FETを使う。(最も回路が簡単であるが、大電流を流せるものは高い。発熱も多い)
2.電子的にタイミングを作り、機械式リレーでスイッチングを行う。(ウィンカースイッチ周りのハーネス改造が必須)

1,2共にタイマーICでタイミングを作ることになるが、そのための回路キットが秋葉原などですぐ手に入るので
それを使うことにする。(回路を一から設計するのは手間なので私はオーディオQのキットを改造して使用することにした。)

使用材料

※1  電子リレー製作キット  LF002B       1個                      オーディオ Qより購入
     パワーMOS-FET     2SJ471        1個                      秋月電 子通商にて購入
※2   整流ダイオード          6N2             2個                      千石電商にて購入
※3  電解コンデンサ      耐圧35v470μF  1個                      千石電 商にて購入

※1 当方ではLF002BではなくLF006Bを試作に使用しました。 LF002BとLF006BではICの接続方法が多少違います。
※2  ハザードを可能にするためには整流ダイオードがもう2個必要です。
※3 電源ノイズ対策用、電源電圧の変動が少ない車輌では不要かもしれませ ん。
このほか、ユニバーサル基盤、リード線等が必要となる。

リレーキットのパワーMOS-FETと電源線に繋がっているダイオードD1を6N2を並列に並べたものに変更する。
ICへつなげてあるダイオードはキットのものを使用する。

FETはPchのもので、耐圧-30V、ドレイン電流-30A程度のものであればなんでもいいと思う。
回路図(ノイズ対策済 み、ハザード回路付加)
※ハザードスイッチが自照式のためGND線があります。普通のスイッチであればGND線は不要です。

試作版の画像


試作版を実車テストしたところ、ジェネレータノイズが派手にのっているらしく、エンジン回転数に比例したハイフラ状態になってしまった。バッテリー直結の テストでは正常動作していたため、ICへかかる電圧の上下動がかなり大きいと思われる

この状態では公道テストもできないので対策を以下に示す。
ダイオードD1の直後に耐圧35v、470μFの電解コンデンサを後付けし、電源電圧のリップルを減らす。
(コンデンサの+の足をダイオードのカソードに接続し、−の足をグランドに接続する)
対策を施した後実車テストをして、ハイフラ現象がなくなったことを確認した。
但し、当方の車体のみで確認しているため他車で支障が無いかどうかは不明である。
コンデンサの容量は適当に選定しただけであるため、もっと少ない容量でも良かったかもしれない。
(容量が少なければ安い)

対策後&ハザード機能付きの画像


ケースはタカチ産業の高耐熱ケースを使用している。大きさはジッポー+α程度。(千石電商で手に入ります)

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